ご家庭でのバナナの育て方

How to grow

はじめに

※年間管理スケジュール(本州目安)
3~4月:植付・株分け開始
5~6月:生育加速・施肥強化
6~7月:理想開花期
8~9月:肥大期・水管理重要
10月:開花遅れは要注意
11~2月:越冬管理(最重要)

1. 温度について
  • 30~35℃:最もよく成長します。この温度で開花すると大きな花になります。
  • 20℃以下:成長鈍化します。また20度以下で開花すると小さな花になります。
  • 15℃以下:生育がかなりゆっくり。(15-12℃以下で葉が黄色くなる)
  • 10℃以下:完全に生育停止します。
  • 5℃以下:葉が枯れる
  • -2℃で地下茎含め完全に枯れる可能性高い。(-2℃は遭遇時間が短ければ耐える可能性もあります)

※ただし、耐寒性品種についてはこの限りではありません。アイス系やドワーフナムワ等はマイナス4-5度程度であれば冬越しすると一部報告があります。(ただ葉っぱは枯れます)

2. バナナの耐寒性(未確定情報)

【最強と言われる】
屋久島カクバショウ

【耐寒性強いと言われる】
タイベジタブル、ドワーフ・ナムワ、アイスクリーム(ハクムク)、ドワーフ・オリノコ、デュスレ、三角バナナ

【強めと言われる】
トールナムワ、銀バナナ(ナムワヌアン)、カルフォルニアゴールド、ヘレンズバナナ、ダージリンバナナ、マッサン(アップル)バナナ、ホウート 、Namwa Kap Khao、ギウ・ケラ、ドワーフブラジリアン

【そこそこと言われる】
ハラジャイ、ラジャプリ、FHIA-01ゴールドフィンガー

【耐寒性弱め】
島、キャベンディッシュ、モラード、ホムトンコム、万助

【耐寒性無し】
台湾系、グロスミッシェル、三尺

追記

そもそも枯れるの定義について、本州栽培においては 冬季、すべての品種において葉っぱは枯れます。
ここから耐寒性の強い弱いの考え方ですが、
①葉が枯れる(春になると茎の中心から新しい葉が出る)
②茎(仮茎)も枯れる(春になると茎の根元から脇芽が出る)
③茎どころか地下茎も枯れる(完全に凍死する)

上記においての①レベルの耐寒性であれば 耐寒性「最強」ないし「強め」あたりであれば越冬できると思います。
※ただし、マイナス6℃で12時間とかの環境は別です。

<耐寒性バナナを本州で育てるために(参考)>

①ミニハウスを建設する:最もオススメです。
②おおきな植木鉢で育てマイナスになる日は玄関内にしまう。
③屋外で植える場合:

  • なるべく風のあたらない、日当たりの良い場所を選んで植える。
  • 冬越し能力=茎の太さ&地下茎の大きさの側面が有るので、冬を迎える前になるべく太く(最低20㎝)育てる。
    冬前にそこまで太くならないのが見込まれる時は、その年は植木鉢で育成&屋内冬越しして、翌春地植えする。
  • マイナスになる前に茎をプチプチや藁で巻く。(葉の全体は諦める)
  • 根元におがくずやもみ殻等の軽い用土で盛り土し、地下茎の温度があまり下がらないように工夫する。(根腐れの原因となるので、春になったら除去)
  • 北風が強く当たる場所の場合は、防風ネット等設置する。
  • 露地栽培において重要なのは、いかに太めの株で越冬し、そして6月~7月に開花させるかを考える。 9月や10月に咲いても、果実の生育に100日以上かかるため、本州では積算温度が足らず冬の訪れに間に合わず、房の生育が停止し、凍死したり収穫することができない可能性が高い。
  • 10月とかに咲いてしまった場合は、ハウスが無い限り諦める。ただ房を切り落とすと樹体内の養水分移動がなくなり、凍死しやすいので、冬が来たら房ごとプチプチで巻いて、地下茎の充実を図り、翌春の吸い芽の発生に期待する。(春に房が生きてたらそれはそれでラッキー )
    この吸い芽を夏に大きく成長させ、越冬させ、翌年初夏の開花を改めて目指す。
  • 神奈川以南で無加温ミニハウスがあれば、ハクムクヌアン(アイス)、ドワーフナムワあたりの耐寒性強いものであれば、冬に被覆するだけで葉っぱは枯れますがそのまま越冬、結実します。昼間は自然上昇で35℃とか、夜は-2℃とかで大丈夫です。また冬の間は冠水を少なめで管理してください。
  • もう少し北のエリアで無加温ミニハウスでチャレンジされる場合は、ハウス内で更に株にプチプチを巻いて、その上で株元を保温するためにおがくずで盛り土してください。ハウス内がマイナスにならないようになったら盛り土は根腐れの原因となるので早めに除去してください。
3.【品種選びの補足】バナナの背の高さについて(弊社試験より)

■ 最も低い(腰の高さ以下開花)

  • Extreme Dwarf Lady Finger
  • スーパードワーフキャベンディッシュ

■ かなり低い(胸くらいの高さで開花)

  • ドワーフオリノコ
  • 双穂バナナ
  • ドワーフ台湾
  • 万助
  • ボリビア
  • 三尺
  • プエルトリカン
  • 屋久島短幹
  • ダブルマホイ

■ 低い(顔くらい~2mまでの高さで開花)

  • ドワーフナムワ
  • カリフォルニアゴールド
  • ドワーフキャベンディッシュ
  • ジャイアントキャベンディッシュ
  • ウイリアムハイブリッド
  • ホムトンコム
  • ドワーフレッドジャマイカン
  • ドワーフブラジリアン
  • Musa Thulo Ghew Kera
  • 合掌バナナ
  • 北蕉

■ 高い(2m以上の高さで開花)

  • 黄金蕉
  • アイス
  • ナムワ系各、銀バナナ、タイベジタブル、マイソール
  • マッサン
  • グロスミッシェル
  • モラード
  • タイベジ
  • イスラエル
    ほかトール系多数

※本州で露地でバナナ栽培を試みる場合は耐寒性品種のそこまで背が高くないものがおすすめです。
背が高いとプチプチを巻くのが大変です。

4. 植付方法

■ 植木鉢に植える場合

  • 水はけが良い土がおすすめ。赤玉土と培養土(有機物)と川砂1:1:1くらい。
  • 土壌のpHは5.5-6.5くらい。

■ 鉢の植え替えについて

  • 成長に合わせて一回り大きな鉢に、根鉢を崩さずに植え替えてください。
  • 根腐りをおこしている場合は腐っている部分を切り取ってから植替えをしてください。
  • 実をたくさん収穫したい場合は、大きい鉢がよいです。
    最終的には60~100L入る大きめの鉢がおススメ。( 商品例:NPポット#60 )
  • 根腐れを起こしやすいので水受け皿に水がたまらないようにしてください。
  • また大きな鉢に植える時も40㎝以上土を入れないようにしてください。土が深すぎると根腐れの原因となります。

■ 畑に植える場合

  • 畑に植付をする時は、日当たりの良い、風当たりの強くない場所を選んでください。
  • 土質は水田転換園をなるべく避け、過去にゴボウとかの根菜や、果樹が植わっていた水はけのよい畑を選んでください。
  • 雨の翌々日にまだ水たまりが残ってる畑は論外、翌日に畑を30㎝掘って、半日後に水が湧いてくる畑もNGです。水田転換園しかない場合は必ず暗渠排水を入れ、その上で高畝栽培してください。
  • 地植えする場合は台風と寒さに弱いので注意してください。
<植え付けと植栽について>
  • 鉢苗の場合はそのまま植えてください。
  • 株分け直後で根が少ない大苗を植えるときは葉を切除して蒸散をおさえたりします。
  • 深植えしないようにして下さい。(球茎が隠れる程度)
    ※地植えする場合は条間、株間ともに2mほどはとってください。
  • 除草剤には弱いので、除草は手作業で行ってください。
5. 肥料について

バナナは窒素(N)とカリウム(K)が重要になりますので窒素・カリウムが多く含まれている肥料を使用してください。 (10aあたりの必要成分量の目安、窒素30-40㎏、リン酸10-20㎏、カリ40-60㎏。成木1株(年間)あたりの成分量だと、窒素100g、リン酸50g、カリ150g前後が施肥量の目安です。)
特に春から秋にかけては成長旺盛なので2ヶ月に1回施すとよいです。
肥料をあげなくてもそれなり育ちますが、成長スピードが遅かったり、軟弱になります。生育旺盛な時期に肥料切れすると元気が無くなります。

  • 時折、石灰やマグネシウムも与えてください。
    特にマグネシウム(苦土)が不足すると、下葉から黄色くなり生育が停滞します。また、微量要素(ホウ素、亜鉛など)を含む資材を春先に与えることで、株の耐病性と果実の質が向上します。
  • 鉢栽培の場合は、ホームセンターで販売している配合肥料やIB化成等便利です。
    IB化成の場合、21センチ鉢位だと成長期は2カ月間に1度15粒程度。30cm鉢だとその倍量程度。
▼不足症状
  • 窒素不足 → 葉が薄くなる
  • カリ不足 → 葉先枯れ・実の肥大不良
  • マグネシウム不足 → 葉脈間黄化

■ 肥料成分不足と症状
バナナは生育が早いため、肥料不足が起きるとすぐに葉に症状が現れます。
特に「下葉から出る症状」は栄養不足のサインです。

【窒素(N)不足】
・症状:全体的に葉色が薄くなる、成長が遅い、葉が小さい
・特徴:古い葉から順に黄化
・対策:速効性の窒素肥料(液肥など)を施す

【リン酸(P)不足】
・症状:生育停滞、根の発達不良、葉がやや紫がかることもある
・特徴:目立ちにくいが全体的に元気がない
・対策:リン酸入り肥料を施用

【カリウム(K)不足】(最重要)
・症状:葉の縁や先端が黄色→茶色に枯れる(縁枯れ)
・特徴:古葉から進行、果実の肥大不良・品質低下
・対策:カリ肥料(硫酸カリなど)を追加

【マグネシウム(苦土)不足】
・症状:葉脈は緑、葉脈間が黄色(葉脈間黄化)
・特徴:下葉から発生しやすい
・対策:苦土石灰や硫酸マグネシウムを施す

【カルシウム不足】
・症状:新葉の変形、葉先の枯れ
・特徴:新しい葉に出る
・対策:石灰資材を適量施す(過剰注意)

【鉄(Fe)不足】
・症状:新葉が黄色くなるが葉脈は緑
・特徴:若葉に出る(マグネシウムと逆)
・対策:鉄剤・微量要素資材を施用

【ホウ素(B)不足】
・症状:新芽の成長停止、奇形葉、花の異常
・特徴:成長点に影響
・対策:微量要素肥料を少量施用(過剰注意)

【亜鉛(Zn)不足】
・症状:葉が小さくなる、節間が詰まる
・特徴:全体的に詰まった樹形
・対策:微量要素資材

6. 水やりについて
  • 夏の水不足は成長が大きく左右されますので、毎日たっぷり水をあげてください。
  • 「特に気温が30℃を超える夏場の鉢植えは、朝夕2回の水やりが必要になる場合があります。鉢の底から水が流れ出るまでたっぷりと与えてください。」
  • 水を必要としますが、停滞水は高い確率で根腐れを起こします。鉢栽培の場合は、鉢皿にレンガをおいてその上に鉢を置き、鉢皿から浮かせると良いです。夏場に新葉の発生が停止したらかなり高い確率で根腐れを起こしています。
  • 冬は成長がゆっくりになるので、水は少し控えめにしてください。土の表面が少し乾き気味くらい、冬の水の与えすぎも根が傷む要因となります。
7. 日光について
  • 春から秋は直射日光が当たる場所。冬は日当たりの良い屋内で育ててください。
  • 日光が不足すると軟弱な株に育ち、果実も小さくなってしまいます
8. 病害虫について
  • 家庭で栽培するには比較的病気に強い植物です。ただ密植にすると萎凋病系の病害が出やすいのと、除草に使用したりした葉物でキュウリモザイクウイルスに感染することがあります。(夏の生育不良や病気っぽい株は、間違いなく病気なのでもったいないですが除去しましょう。ほかの株にうつる可能性が高いです)
  • 近年の猛暑・乾燥下ではハダニが大発生しやすいため、葉裏への散水が効果的です。 ハダニは、植物の葉から栄養を吸収して弱らせます。また、アブラムシはウイルス病(BBTV等)を媒介するため、見つけ次第早期に防除してください。
  • コガネムシや芋虫が葉っぱをカジる事が有るので手で取り除いてください。
  • 沖縄ではバナナゾウムシが出ると聞きます。本州屋外栽培では越冬しにくいことから少ないようです。
  • その他、ナメクジ等発生することがあります。(スラゴ等使ってください)
  • カイガラムシが出たらなかなか退治できないので、発生部位をカットした方が早いです。
  • 農薬登録されてる農薬(バナナ登録および果樹登録)もそれなりに有りますので、大発生したら農薬散布も検討しましょう。
    ※若いときに出る葉っぱに、赤や茶色ぽい斑点が入りますが病気では有りません。
  • 水田転換園等で深植すると、根腐れの原因となります。生育不良の時は堀上げて根っこの様子を確認してみてください。
  • まずは日当たり、風通し、水はけ。これらを意識すればかなり病害虫は減ります

バナナに使用できる農薬について(メジャー品抜粋:2026.3現在)

殺菌剤:ストロビードライ、アミスター10ほか
殺虫剤:アクタラ顆粒水溶剤、デルフィン顆粒水和剤、ゼンターリ顆粒水和剤、エスマルクDF、粘着くん水和剤、フーモンほか

9. バナナの木の手入れ
  • バナナの木は、剪定の必要はありません。
  • バナナは1か月に2-5枚の葉っぱを出し、成長するにしたがって古い葉から順に枯れます。
  • 幹の古皮や、枯れた葉は葉の付け根からナイフ等で取り除きます。放置しておくと、見た目も悪く、風通しも悪くなり枯れ葉部位から病害虫が発生することがあります。
  • 成長すると子株が発生します。子株の管理は株分けの項を参照ください。
10. 開花収穫について
  • 植え付けから最短1年、本州では1年半~2年ほど経過し、葉が35-45枚出ると赤紫の花序が出現し、やがて下に垂れてきて開花します。
  • バナナは単為結果作物なので受粉の必要はありません。
  • 果実が生長するには15℃以上の温度が必要です。寒い時期に開花結実した場合は、ハウス栽培屋内栽培ではできる限り保温に配慮してください。屋外栽培での秋の開花は収穫まで至るのは困難です。
  • 開花から収穫までの所要日数は季節によりにより異なり、
    春~夏期に蕾が出てた場合は開花後70~100日で収穫。
    秋~冬期に蕾が出たものは11月~翌3月の気温が20℃以下(最低温度12℃はキープ)になる場合100~160日で収穫。
  • 開花がある程度進み一番下の段のバナナがやや上向きになったら、晴れた日にその下で花を切り落とします。切り落とすと養分が果実に集中します。(ただし、梅雨時期に切り落とすと切断箇所から痛む事が有るので、雨が多い時期や湿度が高いハウス下では避けて、カットせずそのまま伸ばして栽培を続け下さい。)切り落とした花は食用(バナナフラワー)として料理に使用することも可能です。
  • 実が大きくなってきたら、果実の重さで木が倒れないよう支柱を立てて支えてあげます。
  • 収穫のタイミングは四角形だった実の断面が丸みを帯び、角がなくなり実の色が淡い緑色になった状態で収穫します。なるべく気温の低い午前中の収穫がおすすめ。日中炎天下の収穫は品質低下の原因となります。
  • 収穫した実は、追熟剤「熟れごろ」を使用して追熟し黄色くして食べてください。
  • 樹上で熟した果実は傷みやすいほか、やわらかくなって風味が落ちるので注意してください。果物は木の上で完熟させるのが良いと言いますが、バナナは木の上で黄色くすると美味しくありません。黄色くなる直前の最もデンプンが果実に貯まった状態で収穫し、最適な環境で追熟し、デンプンを糖質に替えてあげるのが美味しいバナナへの近道です。(追熟温度で糖度は変わります。参考→バナナの追熟加工の自動化に関する基礎研究:細川明・瀬尾康久著)
  • 実をつけると、その木は枯れてしまいます。収穫後、根元(地上20㎝くらい)から切り倒し処分してください。子株が切り倒した親株のすぐわきから生えてきます。
  • 切り倒す時は、樹液に気をつけてください。服につくと洗っても落ちません。
11. 追熟について
  • 収穫した緑色の果実は冷蔵庫保管は絶対NGです。13℃を下回ると低温障害で果実が黒くなり、その後追熟処理を行っても熟さなくなります。
    *収穫された青バナナの低温障害について(PDF)
  • 追熟は「熟れごろ」等の追熟材を用いて行うとうまくいきます。
  • 追熟中の温度はエアコン等を用いて18-23℃にし、絶対に24℃以上にしないようしてください。追熟中24℃を超えると、皮が緑のまま中身が溶けます。(高温障害)
  • 最適温度は18℃です。追熟温度を18℃一定に保つことで、デンプンの糖化が緩やかに進み、最も高い糖度と芳醇な香りが引き出されます。急ぐ場合でも22℃程度に留め、急激な温度変化を避けることが、皮の黒ずみを防ぐコツです。
  • おすすめ温度は18℃です。このくらいの温度が最も糖度が高く仕上がります。
  • 皮が黄色くなり、柔らかくなったら食べごろです。シュガースポットがでたら冷蔵庫に入れても構いません。
    *詳しい方法はこちら参照ください。バナナ狩りに来られたお客さんに配布しているものになります。
12. 木の高さを下げる=幹の切り戻しについて

★高さを低くしたい時はお試しください。
①植え付け後、茎が120cmになったら、根元から30センチの高さで茎を切る。
②2回目、再度120cmになったら、60cmの高さで切る。
※地植えした場合、万助はおおよそ1.5m、アイスクリームバナナ等は3-4m くらいまで茎が成長します。葉先はその倍くらいです。
※切り戻しを行うと基本的に収量は減ります。海外では苗の段階でパクロブトラゾール(バウンティーフロアブル)を使用して矮化処理を行ったりしているようです。国内では農薬登録が無いので使用できません。

13. 株分けについて

バナナは実を収穫するとその木は枯れてしまうので、根本より出た子株(吸芽)を株分けして増やします。
次世代候補は2本もあれば十分なので、それ以外は株分けします。株分けは子株が30-50cmくらいになってから株分けしてください。小さいうちに株分けをした場合枯れることが多くあります。(特に気温が低い冬期は、株分けした子株が枯れやすいです。株分けはなるべく気温の高い時期にやりましょう。最低気温で15度を下回るようになると難しいです)

  • 株分けは吸芽の周りを掘り、ナイフ、小型スコップ等で子株を親株から切りはがしてください。
    親株から切り剥がす際は、なるべく子株の球茎を傷つけないようにしてください。子株を切るというより親株側を切って親株の一部ごと子株を外す感じ。(この程度では親株は枯れません)
  • 株分けに適した吸芽は、葉が細く剣のような形をした剣葉芽・剣吸芽(ソードサッカー)が理想的です。葉が広がっている広葉芽(ウォータースーカー)は生育が遅くなる傾向があります。
    ※株分けを全く行わないと、子株が大きくなった時に過密となり、養分競合が起きて実が小さくなったり、風通し悪くなり根腐れや病気(フザリウム系)の原因となります。1か所の株に対して子株1-2本に制限し、余分なモノは除去(株分け)しましょう。過密になると開花も遅くなります。
  • 切り剥がして、掘り起こした子株は排水のよい用土&植木鉢に植えてしばらく養生し、新しい葉っぱが数枚出たら別の場所に植え替える等行います。
  • 株分け&植付け後に苗の先端が枯れ上がるときは、先端を切除すると葉っぱが出やすいです。
  • これから冬を迎える時期は失敗しやすいのでなるべく熱い時期におこないましょう。失敗してもまたしばらくすると次が生えてきますので、恐れず試しに挑戦して、経験を重ねましょう。
14. おすすめ書籍や参考文献
図や写真が多く分かりやすく、バナナ全般の知識が5分で学べます。
バナナ (知りたい食べたい熱帯の作物)

出版社 ‏ : ‎ 農山漁村文化協会
発売日 ‏ : ‎ 2021/2/5
本の長さ ‏ : ‎ 40ページ
本書は、食べものとして身近なバナナの、甘くておいしくて栄養があるだけじゃない姿を絵と写真で伝える絵本。自分で育ててみることで生育の早さを実感し、バナナが曲がるしくみを自分の目で確かめ、葉を使った蒸し焼き料理やかごをつくりバナナと人間とのつきあいを追体験する。

<以下バナナ栽培に役立つ資料>

*バナナの品種を勉強していくとAAAとかABBとかでてきます。そのあたりをわかりやすい記述したサイト。
バナナの足研究会:バナナの分類と名称の由来

*以下は香川県の先生に教えていただいたバナナについての資料です。
みんなで勉強して、間違った品種名流通を排除したり 病気のバナナの流通を無くしていきましょう。
すべて英語で記述してありますのでDeepL等の翻訳アプリをPCにインストールし翻訳すると良いです。
DeepLはグーグル翻訳より精度が高いです。テキストコピー制限のかかってるPDFについてはOCRかけてからご利用ください。

①「Musa Germplasm Information System」
バナナの品種を遺伝情報をもとにグラフにした物です。
https://www.crop-diversity.org/mgis/

②「ムサログ」
名前のままバナナの品種カタログ。PDFで207ページあります。
https://www.bioversityinternational.org/fileadmin/_migrated/uploads/tx_news/Musalogue_704.pdf

③「Banana and plantain—an overview with emphasis on Pacific island cultivars」
バナナの品種別に太平洋諸島部各国での流通名が掲載
http://www.agroforestry.net/images/pdfs/Banana-plantain-overview.pdf

④「Banana Diseases and Pests」
バナナのメジャーな病気(フザリウム、シガトガ、ゾウムシ、センチュウ)についてのハンドブック
ftp://ftp.musabase.org/banana_pests_and_diseases/banana_pests_and_diseases.pdf